こんにちは。夫です。
以前、クロコ(Claude Code)を使って建機屋の法規ノートという2つ目のブログを立ち上げた話を書きました(→Claude Code(クロコ)で2つ目のブログを作った話)。今回はその続きです。
そのブログに記事を4本追加しようとしたら、まったく公開できなくなりました。原因にたどり着くまでに、けっこう回り道をしています。しかもその途中で、クロコ自体が2回も落ちました。
非エンジニアがAIと一緒にトラブルに立ち向かうと、どういうことが起きるのか。うまくいった話だけでなく、回り道した部分も含めて書いておきます。
【目次】
- 記事は書けた。でもサイトが変わらない
- クロコが2回落ちた
- 決め手は、エラーメッセージのたった1行
- 「画面を見せる」に切り替えたら一気に進んだ
- 今回学んだこと
❶ 記事は書けた。でもサイトが変わらない
今回追加したかったのは、車検をテーマにした4本の連載記事です。道路運送車両法の条文を実際に開きながら、「そもそも車検とは何か」を読み解いていく内容です。原稿は自分で書いて、クロコにはブログに載せる作業をお願いしました。
ここまではとても順調でした。原稿をそのまま渡しただけなのに、クロコはこんなことをやってくれました。
- 原稿に「→【リンク】」と書いておいた箇所を、実際の記事同士のリンクに自動でつないだ
- まだ書いていない記事へのリンクは、リンク切れにならないよう文章に直した
- 原稿の間違いを1つ発見(「次の記事で読む第60条」と書いていたが、実は前の記事ですでに読んでいた)
最後の指摘には、正直ちょっとドキッとしました。4本にまたがる連載なので、自分では気づけていませんでした。
そして「公開しました」……とはならず。サイトを見に行くと、記事は2本のまま。何も変わっていません。
❷ クロコが2回落ちた
クロコが調べたところ、「公開に必要な鍵(トークン)の権限が切れている」とのこと。新しい鍵を作るために、Cloudflareという公開先サービスの管理画面のURLを渡されました。
そこで私は、そのURLをクロコのアプリの中にあるブラウザで開いて、Googleアカウントでログインしようとしました。
すると——クロコごと落ちました。
再起動してもう一度やったら、また同じところで落ちました。2回連続です。さすがに怖くなって、「なぜ落ちたのか教えて」と聞いてみました。
クロコの答えはこうでした。まずWindowsの記録を調べたうえで、「Windowsレベルの異常終了の記録は残っていないので断定はできません」と正直に前置きしたうえで、理由を3つ挙げてくれました。
- Googleはアプリ内蔵ブラウザからのログインを、わざとブロックしている(パスワードを盗み見られるリスクを防ぐため)
- ログイン途中で別ウィンドウを開こうとするが、内蔵ブラウザはこれが苦手
- Cloudflareの管理画面がそもそも重い
そして「2回とも同じ場所で落ちたことが、この説明の裏づけです。偶然の不具合なら2回連続で同じ所では落ちません」と。言われてみればその通りでした。
ここがポイント:ログイン作業は、AIアプリの中のブラウザではなく、自分でいつものChromeを開いて行いましょう。そもそもAIは、こちらのパスワードを代わりに入力することができない(してはいけない)決まりになっています。だからログインは、最初から自分の手でやるのが正しい形なんですね。
❸ 決め手は、エラーメッセージのたった1行
気を取り直して、今度は自分のChromeで管理画面を開きました。すると、赤い文字で「Latest build failed(最新のビルドが失敗)」と出ています。
クロコに言われるまま、その失敗の記録(ログ)をコピーして貼り付けたところ、決定的な1行が出てきました。
訳すと「このビルドに使う鍵は、削除されたか作り直されていて、もう使えません」。
つまり、記事の中身もプログラムも、最初から何ひとつ問題がなかったのです。作業場の鍵が失くなっていたので、そもそも中に入れなかった、というだけの話でした。
失敗するまでの時間がわずか3〜4秒だったことも、あとから納得しました。ちゃんと作業していたなら、もっと時間がかかるはずですから。
❹ 「画面を見せる」に切り替えたら一気に進んだ
原因はわかった。あとは鍵を作り直すだけ。……なのですが、ここからが長かった。
クロコが「①Settingsを開いて ②Buildを探して ③編集ボタンを押して……」と6ステップの手順を出してきたのですが、実際の画面と微妙に違っていたのです。私は最後の「Retry build(やり直し)」だけを押してしまい、当然また失敗しました。
ここでクロコが方針を変えました。
「私が推測で『ここを押して』と言うより、実際の画面を見てから正確に指をさすほうが早いと判断しました」
そこからは、スクリーンショットを1枚見せる→「次はここ」と1つだけ指示される、の繰り返しです。私はただ、わからないことを正直に言うだけでした。
こんな雑な聞き方でも、画面さえ見せていれば、ちゃんと答えが返ってきます。「そのメニューは欄の下ではなく上に開きます」といった、実際に見ないと絶対にわからない指摘までもらえました。
結果、鍵の作り直しは管理画面の中だけで完結しました。最初にクロコが言っていた「トークンをコピーして設定ファイルに貼り付ける」という作業は、そもそも必要なかったのです。
「Retry build」を押して1分。サイトを見に行くと、記事が6本に増えていました。
❺ 今回学んだこと
1. 詰まったら「画面を見せる」のが一番早い
文章で状況を説明しようとするより、スクリーンショットを1枚貼るほうが圧倒的に早く進みました。うまく説明できなくていいんです。「どこ?」と聞けば済みます。
2. AIの案内も100%ではない
実は今回、クロコは自分で作った古いメモを信じていて、「このブログはpushしても自動公開されない」と思い込んでいました。ところが実際には自動公開の仕組みがちゃんと生きていたのです。おかげで最初、不要な作業に向かいかけました。
AIも間違えます。ただ、間違いに気づいたときの立て直しは速い。今回もすぐに方針を切り替えて、古いメモを正しい内容に書き直してくれました。
3. ログイン作業は自分の手で
これは覚えておいて損はないと思います。AIにお願いしていいことと、自分でやるべきことの線引きです。
今回の顛末まとめ:記事4本の追加自体は数十分で完了。ところが公開の鍵が切れており、原因特定と復旧に回り道。最終的な作業は「管理画面で新しい鍵を作り直す」だけでした。書いたコードは0行、コピペした暗号のような文字列も0個です。
| やったこと | 結果 |
|---|---|
| 記事4本の追加・リンク整理 | クロコが自動で処理(原稿の誤りも1件発見) |
| アプリ内ブラウザでログイン | ❌ 2回クラッシュ → 自分のChromeで解決 |
| エラーログの解読 | 「鍵が削除されている」と判明 |
| 管理画面で鍵を作り直し | ✅ 記事6本が無事公開 |
ちなみに建機屋の法規ノートは、これで記事6本になりました。次は保安基準や点検整備について書く予定です。
トラブルはありましたが、こうして振り返ると、「わからない」と正直に言えば前に進むというのが一番の学びだった気がします。エンジニアでなくても、詰まったところを素直に見せれば、ちゃんとゴールにはたどり着けました。
読んでくださってありがとうございました🔑
この記事で使用したツール:Claude Code(クロコ)、Cloudflare Workers、GitHub